外務省の伊原アジア大洋州局長が9月上旬、北朝鮮の秘密警察組織「国家安全保衛部」幹部と極秘接触したことが分かった。日朝外交筋が11日、明らかにした。8月の前回に続き、拉致問題に関して北朝鮮が設置した特別調査委員会の初回の結果報告をめぐり協議したが、見返りを求める北朝鮮側との溝が埋まらなかった。協議は難航しているもようで、日本が9月第2週を想定していた報告時期が遅れるのは確実となった。
国家安全保衛部は、金正恩第1書記の直属組織で、拉致被害者の安否再調査などを指揮している。関係者によると、場所は北京で、伊原氏は9月6~7日の日程で訪中した。
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