東日本大震災で、避難場所に指定されていない岩手県釜石市の鵜住居地区防災センターに逃げ込んで津波の犠牲になったのは、市が避難場所を適切に周知する義務を怠ったためなどとして、遺族2組がそれぞれ市に約9100万円と約9300万円の損害賠償を求めて9日、盛岡地裁に提訴した。
訴えたのは、住民の女性=当時(71)=の遺族と、近くの市立保育園の臨時職員だった女性=当時(31)=の遺族で、2人とも同センターに避難して犠牲になった。
センターでは多数の住民が犠牲になった。弁護団によると、センターへの避難をめぐり遺族が市を提訴するのは初めて。
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