日本と北朝鮮の外務省当局者が拉致問題を協議するため、今月中旬以降に極秘接触したとみられることが分かった。日朝関係筋が30日明らかにした。拉致被害者らの安否に関して北朝鮮が設置した特別調査委員会による最初の報告をめぐり、見返りを求める北朝鮮との折り合いがつかず、報告時期が当初想定の9月第2週から第3週以降にずれ込む公算が出ている。このため極秘接触で接点を探ったが、時期を確定できなかったもようだ。調査結果についても話し合ったとみられる。
日本側は、北朝鮮側が交渉で優位に立つため、駆け引きに出てきたと判断。早期に結果を示すよう、北朝鮮との折衝を進める考えだ。
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