【カイロ共同】イラクのマリキ首相は13日、テレビ演説で、大統領が新首相候補にアバディ連邦議会副議長を指名したのは「憲法違反で無意味」だと主張し、指名に対する異議申し立てに連邦裁判所が判断を下すまで、退陣を拒否すると述べた。
マリキ氏は「裁判所の決定がなければ(現在の)政府は継続し、交代はない」と語った。
イラクの大半の政治勢力のほか、長年マリキ氏を支えてきた米国、イランを含む国際社会がアバディ氏指名に支持を表明しており、マリキ氏続投の公算は低くなっている。
首都バグダッドでは13日、通常よりも多い戦車や軍用車両が要所に配置され、緊張が続いている。
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