防衛省は16日、最新の軍事技術を発掘するための基金制度を創設する方針を固めた。15年度予算概算要求に約20億円を計上し、3カ年で60億円規模にする方向で調整中。警戒監視のためのレーダー技術や航空機の機体に使う新素材などを研究テーマに設定、大学や研究機関から応募を受け付ける。政府関係者が明らかにした。
従来は、太平洋戦争の反省から軍事研究に協力することに消極的な研究機関が多いため、防衛省独自で開発を進めてきた。だが米国など先進国では民生技術を軍事技術に取り入れる研究が活発化。防衛省の研究開発費が低迷する中、効率的に最先端技術を取り込む必要があると判断した。
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