薬師寺東塔の心柱取り外し
約110年ぶりの解体修理が進む奈良市の薬師寺東塔(国宝)で8日、塔の中心を貫く心柱下部が取り外された。
心柱は2本の大木を継いで1本としているが、上部は既に取り外されている。寺によると、心柱の大がかりな移動は文献に記録がなく、奈良時代の東塔の創建以来、初めてとみられる。
午前10時半すぎ、法要が営まれる中、台に載った心柱を作業員が約10メートル横にゆっくりと移動させた。外された下部の心柱は長さ約17メートル、最大径90センチ、重さ3・6トン。
心柱は再び組み立てられるまで工事用の覆い屋の中に立てて保管される。工事は2019年に完了する予定。
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