財務省は2日、金融機関などの大口投資家を対象とした10年物国債の入札を実施し、額面に対する利息の割合を示す表面利率を9月発行分は8月から0・1%引き下げて年0・5%とした。2003年6月分以来、11年3カ月ぶりに過去最低水準に並んだ。発行日は22日で、発行予定額は2兆4千億円程度。
日銀が大規模な金融緩和策として大量の国債を買い続けており、債券市場で国債の利回りが低下していることを反映した。10年物国債は長期金利の指標となっており、企業の借入金や住宅ローンの金利も低下している。政府にとっては国債の利率が下がれば利払い費が減少する。
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