政府は、インドへの輸出を目指す海上自衛隊救難飛行艇「US2」に関し、インド企業による部品の一部製造を認める方針を固めた。政府筋が12日、明らかにした。両政府はUS2導入をめぐり交渉中だが、インド側が部品製造への参入を求め、足踏みが続いている。このため、早期に合意するにはインド側への譲歩が必要と判断した。
安倍晋三首相が9月1日に予定するモディ・インド首相との会談で提案することも検討する。合意できれば防衛装備品の販路開拓が進み、防衛産業の育成を狙う安倍政権にとって弾みとなる。日本の航空機関連の技術が軍事転用され、第三国に流出しかねないとの批判も出そうだ。
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