被災地のさい銭箱、再設置断念
東日本大震災の津波で多くの職員が亡くなった岩手県大槌町の旧役場庁舎前から盗まれ、その後に壊された状態で見つかったさい銭箱の再設置を、住民団体が断念したことが10日、分かった。今後も被害に遭う恐れがあるためという。
さい銭箱は秋田県五城目町の有志が寄贈。献花台に併設されていたが、少なくとも4回、中の現金が盗まれた。8月16日には箱ごとなくなっているのに住民が気付き、同27日に大槌町の海岸で見つかった。
さい銭箱を管理していた地元の住民団体は、センサー式のライトの設置や見回り強化などの対策を取ってきたが盗難が繰り返され、今後も防ぐことは難しいと判断。
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