【ニューヨーク共同】国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)は10日、1989年に発効したモントリオール議定書でフロンなどオゾン層破壊物質が規制された結果、地球全体のオゾン層が回復している兆候がみられるとの報告書を発表した。科学的に確認されるのは初めてとしている。
報告書によると、議定書の発効後、冷蔵庫やスプレー缶に使われていたフロンなどの排出量が減少。現時点でオゾン層の破壊は進行しておらず、今世紀半ばまでには北極圏や中緯度地域のオゾン層が80年の水準まで回復することが期待されるという。
オゾン層は有害な紫外線をさえぎり皮膚がんの抑制につながる。
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