最古の古墳写真を宮内庁保存
卑弥呼の墓説がある奈良県桜井市の箸墓古墳(3世紀中ごろ~後半)など同県の天皇陵や皇族墓計44カ所を1876(明治9)年に撮影した写真と原板が宮内庁に保存されていることが18日、分かった。同庁書陵部によると、日本で最古の古墳写真という。
箸墓古墳は明治20年代に植樹されて樹木が密集しているが、撮影当時は木が少なく、墳丘本来の姿を鮮明にとらえた唯一の写真。謎の多い大王墓の構造を知る第一級の資料になりそうだ。
写真は「大和御陵写真帖」と題するアルバムにまとめられていたが退色が進み、書陵部が11年度に画像を復元。早ければ来年にも宮内公文書館で一般に公開する。
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