オウム真理教元幹部平田信被告(48)の裁判員裁判で東京地裁は3日、公証役場事務長拉致事件などの指揮役だった元幹部井上嘉浩死刑囚(44)の証人尋問を実施した。井上死刑囚は拉致事件について「中川智正死刑囚(51)から『ポア(殺害)できる薬物を試したら死亡した』と聞いた」と証言し、殺意の存在を示唆した。
井上死刑囚は拉致事件で逮捕監禁致死罪の有罪が確定している。自身の公判などで殺意の存在を明かさなかった理由について「殺人の共謀と誤解されたくなかった」と泣きながら話した。
井上死刑囚は冒頭「全ての被害者、遺族に深くおわびします」と謝罪した。
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