京都市下京区の本草漢学塾「山本読書室」跡から見つかった新史料の中に、日本語の新聞としては最古の日付とみられる「文久二(1862)年正月元日」と印刷したものがあることが3日分かった。松田清京都外大教授(日本洋学史)が大学で記者会見し明らかにした。大学の紀要にも発表した。
従来、江戸幕府の洋学研究機関・蕃書調所がオランダ語新聞を翻訳し、「文久二年正月」に発行した「官板バタヒヤ新聞」が日本語初の新聞とされていたが、日付が不明だった。今回は日付があることから、日本人が記事を執筆、編集した新聞としては最古とみられ、新聞の変遷をうかがう上での貴重な史料となりそう。
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