経済学者の宇沢弘文氏死去
日本の理論経済学の第一人者で東大名誉教授の宇沢弘文(うざわ・ひろふみ)氏が18日午前4時49分、肺炎のため東京都内の自宅で死去した。86歳。鳥取県出身。葬儀・告別式は近親者で執り行った。喪主は妻浩子(ひろこ)さん。
経済成長のメカニズムに関する理論を確立し、「宇沢モデル」として世界的に知られた。1983年文化功労者、97年に文化勲章。
行動する経済学者として有名で、環境問題でも積極的に活動した。成長重視の日本社会を批判し、自動車公害の構造を分析した「自動車の社会的費用」(74年)はロングセラーになった。成田空港問題では対話路線に導く調停役を務めた。
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