安倍晋三首相が21日にロシアのプーチン大統領と行った電話会談で、11月10、11両日に北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際の日ロ首脳会談実現を提案したことが分かった。菅義偉官房長官が22日の記者会見で明らかにした。ウクライナ情勢を受け、プーチン氏の秋の来日が極めて困難な情勢となる中、対話継続を重視する姿勢を示した形だ。
日本政府はウクライナ問題で米国や欧州連合(EU)と足並みをそろえて対ロ経済制裁を強化する方針。一方で、懸案解決に向けて首脳間の信頼関係の維持を図りたい思惑があり、首相は微妙なかじ取りを迫られている。
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