世界初となる人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った網膜細胞の移植手術を受けた兵庫県の70代の女性患者が18日午後、入院先の先端医療センター病院(神戸市)を退院した。病院によると、合併症などの問題は起きておらず経過は良好。女性は「静かに見守ってほしい」とのコメントを出した。
今後、手術チームが約1年かけて移植細胞の安全性や効果を評価する。その後もiPS細胞を使った治療で心配される、がん化などが起きないか確認を続ける。
手術を担当した同病院の栗本康夫眼科統括部長は「ひとまず安堵している。臨床研究としてはこれからが本番。慎重に評価していく」とした。
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