787発煙、バッテリーに大電流
全日空ボーイング787が昨年1月に発煙し高松空港に緊急着陸したトラブルで、運輸安全委員会は25日、バッテリーシステムを構成するリチウムイオン電池が内部で短絡(ショート)を起こして大きな電流が流れ、発煙につながったとする調査報告書を公表した。
ショートの原因は特定できなかったが、安全委は(1)冬の気温低下で電解液に溶けていたリチウムがとげ状に結晶化する「析出」現象が起きた。(2)瞬間的に高い電圧がかかった―などの要因が重なった可能性を挙げた。
安全委は、バッテリーの安全基準を見直すほか、原因調査の継続を米ボーイング社に指導するよう米連邦航空局に勧告した。
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