【ニューヨーク共同】オバマ米政権が老朽化の進む核兵器や核関連施設の本格的な改良を検討し、今後30年で1兆ドル(約108兆円)規模の予算が必要と試算していることが分かった。22日付の米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。
「核なき世界」を唱えるオバマ大統領の政策と矛盾する核軍拡とも取れるが、政権側は「改良に費用を投じることで兵器の小型化も進み、結果的に兵器の減少につながる」(エネルギー省高官)との主張だ。
米国の核兵器は部品交換などの改良を通じ耐用年数を延ばしてきた。しかし、耐用年数の延長も徐々に限界に来ている。
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