脳死妊婦の生命維持装置外す
【ニューヨーク共同】脳死状態の妊婦の生命維持装置を家族の希望に沿って外すよう米南部テキサス州の裁判所から命じられていた同州の病院は26日、判決に従い生命維持装置を外した。妊娠23週だった妊婦の遺体は夫に引き渡された。米メディアが報じた。
妊婦はマリース・ムニョスさん(33)。2人目の子どもを妊娠して14週だった昨年11月に自宅で倒れ、テキサス州法では法的にも死亡を意味する脳死を宣告された。
病院側は、胎児の命を守る義務を定めた州法に基づき妊婦の生命維持装置は外せないと主張していたが、裁判所は「既に死亡した妊婦には適用できない」と判断した。
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