船沈没で生徒助けた教師ら犠牲に
【ソウル共同】韓国の旅客船セウォル号が沈没する直前、修学旅行で乗り合わせたソウル郊外の檀園高校の教師らが、逃げやすい上階の船室から生徒がいた下の階へ駆け降りて避難を誘導し、相次いで亡くなっていた実態が分かってきた。多くの生徒が教師らの指示で助かったとみられる。韓国メディアが24日までに伝えた。
14人いた教師のうち救助されたのはわずか3人。遺体の多くは救命胴衣を身に着けておらず、生徒に優先的に着せたとみられている。犠牲になった生徒の親は、教師の遺影と遺族に「子どもたちは、先生のおかげで最期も怖くなかったでしょう」と泣きながら感謝を伝えたという。
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