【上海共同】中国の習近平国家主席は21日、上海で開かれているアジア相互協力信頼醸成会議の首脳会議で演説し、「アジアの安全はアジア人民が守る」と述べ、暗に米国を外した形でのアジアの新たな安全保障秩序構築に意欲を示した。習氏は「軍事同盟は地域の安全にマイナスだ」とも強調し、オバマ米政権のアジア重視戦略を背景に同盟強化を進める日米両国をけん制した。
中国が新たな安保協議の枠組み構築を主導し、沖縄県・尖閣諸島問題で対立する日本や南シナ海で領有権を争うベトナム、フィリピンをけん制する狙いもありそうだ。
習氏はアジアと周辺地域の安全保障問題を協議する同会議の議長。
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