岸田文雄外相は6月下旬から7月上旬にベトナムを訪問する方向で調整に入った。政府要人と会談し、東シナ海と南シナ海の海洋安全を確保するために緊密に連携する考えを伝達する。巡視船供与に向けた協議を加速する方針も確認する。南シナ海の領有権争いで中国と対立するベトナムとの協力強化を通じ、対日批判を強める中国をけん制する狙いがある。複数の政府筋が22日、明らかにした。
政府筋によると、岸田氏はファム・ビン・ミン副首相兼外相と会談。中国とベトナムの艦船衝突など南シナ海情勢を中心に説明を受ける。両氏は「力による現状変更は断じて容認できない」との認識で一致する見通しだ。
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