安倍晋三首相が終戦記念日の8月15日の靖国神社参拝を見送る方向となった。複数の政府関係者が5日、明らかにした。11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた日中首脳会談を実現させるため、中国への一定の配慮が必要と判断したとみられる。
首相は昨年と同様、自民党総裁として私費で玉串料を奉納することを検討している。参拝に反対する中韓両国の意向を考慮する一方、玉串料奉納により、自らの支持基盤である保守層の理解も得たい考えだ。
2012年12月の第2次安倍政権発足後、日中間の本格的な首脳会談は開かれていない。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。