【ニューヨーク共同】米中西部イリノイ州の「シカゴ平和博物館」(閉館)に寄贈され、長崎の被爆翌日を伝える貴重な写真約60枚がずさんな保管で冠水、損傷し、数年前に廃棄されていたことが6日、関係者の話で分かった。
写真は旧日本軍に所属し、1966年に亡くなった写真家、山端庸介さんが撮影。息子の祥吾さん(67)が現在も所有するネガから現像した写真を持っていた米国の知人が90年代に寄贈した。「治療の順番を待つ母子」「炊き出しのおにぎりを持つ母と子」などの有名な写真も含まれ、祥吾さんは「残念としか言いようがない」と話している。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。