イラク首相候補にアバディ氏
【カイロ、ワシントン共同】イラクのマスーム大統領は11日、マリキ首相に代わる新首相の候補に、イスラム教シーア派政党連合のハイダル・アバディ連邦議会副議長を指名した。マリキ首相は自らの首相指名を要求していたが、身内のシーア派連合から見切りを付けられた形となった。
内外の信頼を失っていたマリキ氏に代わる首相候補が決まり、米国の要求に沿った形で、スンニ派の過激派「イスラム国」の脅威に対抗する挙国一致内閣づくりがようやく始動する。
しかしイラク戦争後に主導権を握るシーア派に対し、スンニ派、クルド人勢力の不信感は根強く、組閣は難航が予想される。
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