伝統の踊り、幻想的な夜
北海道白老町のアイヌ民族博物館で10日、開館30周年を記念し、アイヌ民族の歌や踊りを伝統家屋の中で披露する特別企画「ポロトコタンの夜」があった。訪れた観光客らは、夜ならではの幻想的な雰囲気を楽しんだ。
かがり火の厳かな光の中、祭主が火のカムイ(神)に祈りをささげて客を歓迎。歌や伝統楽器「ムックリ」の演奏に続き、サケを主食としたアイヌ民族の食文化を紹介した。
ライトの中で色鮮やかなアイヌ文様が刺しゅうされた衣装を身につけた女性たちが、歌声にのせ国の重要無形民俗文化財に指定されている白老地方のアイヌ古式舞踊で、イヨマンテリムセ(熊送りの踊り)などを舞った。
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