消費税率が4月に5%から8%へ上がったことで利用機会が増えると予想された1円玉の流通枚数が、増税後も伸びていないことが4日分かった。釣り銭が要らない電子マネーの普及が背景にあるとみられ、需要増を見込んで1円玉の生産を約4年ぶりに再開した財務省は当てが外れた格好だ。
日銀の統計によると、1円玉の流通枚数は2002年末の約410億枚をピークに緩やかに減少してきた。増税前後ではことし3月末時点が約389億枚だったのに対し、6月末は約388億枚とわずかに減少した。
財務省は14年度も1億6千万枚を製造する計画だが、実際の需要は想定を下回りそうだ。
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