日銀、副作用より脱デフレ優先
日銀は30日、2004年1~6月の金融政策決定会合の議事録を公表した。追加金融緩和を決めた1月の会合で、福井俊彦総裁は「日銀のシナリオ通りに経済が動いていることで満足してしまっては責任が果たせない」と言及。追加緩和の効果に疑問を示す委員もいたが、副作用よりも確実なデフレ脱却を優先すべきだと主張していたことが分かった。
日銀は04年1月19、20日の決定会合で、量的金融緩和政策の目安となる日銀当座預金残高の目標を「27兆~32兆円」から「30兆~35兆円」に引き上げた。当時の景気は緩やかに回復しており、追加緩和の理由が焦点になっていた。
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