中南米を訪問する安倍晋三首相は、ブラジルのルセフ大統領との8月1日の会談で、同国での新薬の安全審査手続きを迅速化するため、日本のノウハウ提供を表明する方針を固めた。薬事行政の専門家を派遣し、日本の審査当局が蓄積したデータを提供する見通し。政府筋が23日、明らかにした。審査期間を短縮することでブラジルでの医薬品販売を促し、日本からの輸出増を図る狙いだ。
安倍政権は、成長戦略の一環として「健康・医療戦略」を策定したばかり。海外展開を目指す国内の医療関連企業と連携し、高水準の医療機器、医薬品などの新興国でのシェア拡大を目指している。
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