電気事業法で4年ごとの実施が定められた定期点検を延期して運転を続けている火力発電が9基あり、うち7基が関西電力の保有であることが15日、分かった。残りは中部電力と四国電力が1基ずつ。9基のうち4基は運転年数が40年以上の老朽設備だ。
東日本大震災後の原発停止で低下した供給力を補うため特例措置として点検延期が認められたが、夏の電力需要期に入り設備トラブルが増加。特に関電は供給力に余裕が少なく、長期の酷使による悪影響が懸念される。
前回点検から最も時間がたつのは四国電の阿南発電所2号機で、来月丸6年になる。同機は運転年数が45年と9基で最も古い。
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