半村良さん、「日本沈没」に衝撃
1973年にベストセラーとなった小説「日本沈没」を読んで衝撃を受けた作家の半村良さん(1933~2002年)が、作者の小松左京さん(1931~2011年)に対し「もう小説を書くのをよそうと思いました」と書いた手紙を送っていたことが18日、分かった。19日から東京・世田谷文学館で開催する「日本SF展・SFの国」で公開される。
手紙は便箋4枚で、「日本沈没」が刊行された直後の73年3月25日の消印。半村さんは手紙で「小説なんて忘れ去るべきなんです」と、自分の才能への自信を失った気持ちを吐露。「それでも書き続けなければならない自分のあわれな立場」などと記した。
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