入所者放火殺人、元介護士に無罪
広島市の介護施設で2012年12月、入所者の女性の布団に火を付け、やけどを負わせて殺害したとして、殺人と建造物等以外放火の罪に問われた元介護福祉士の無職入沢亜加音被告(22)の裁判員裁判の判決で、広島地裁は16日、「自白の信用性に疑問が残る」として、無罪を言い渡した。
最高検によると、殺人罪に問われた裁判員裁判ではこれまで、3事件5人に無罪が言い渡されている。
被告は捜査段階で放火を認めていたが、裁判で否認に転じ、信用性が争点となっていた。弁護側は、目撃者や放火に使ったとされるライターが見つからず、自白は取り調べでの誘導の結果だと主張していた。
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