両親の離婚などにより国境を越えて連れ去られた子どもの取り扱いを定めたハーグ条約に基づき、英国の裁判所が、母親と渡英していた日本人の子ども(7)を、日本へ帰国させる返還命令を出していたことが29日、関係者への取材で分かった。外務省によると、日本人の子どもへの適用が明らかになったのは、4月に日本が条約に正式加盟して以降初めて。
父親側の弁護士によると、返還命令が出たのは東京都に住んでいた日本人の夫婦の子。夫婦は昨年から別居し、離婚調停中だった。今年3月末、母親が仕事の都合で渡英した際に子どもを連れて行き、父親には「子どもは4週間の滞在」と説明していた。
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