漂流男性「絶対助かると思った」
静岡県伊東市の沖合で行方不明になり、40キロ離れた同県下田市の海岸で20時間後に救助された神戸市中央区の会社員中嶋祐輔さん(29)が29日、入院先の病院で会見し「周りの人は奇跡だと言うが、私は絶対、助かると思っていた」と振り返った。
「船の音が聞こえ、捜してくれていることは分かっていた。無駄にしないように、助かることを考えた」と漂流中の心境を明かした。ただ、音が遠ざかったときには「ここで死ぬのかな」という考えが頭をよぎったという。あおむけで浮いていたため、どこを流されているのか分からなかったが、夜は「星がとてもきれいだった」と話した。
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