過激派がイラク第2の都市掌握
【カイロ共同】イラクのナジャフィ連邦議会議長は10日、同国第2の都市である北部モスルを含むニナワ州をイスラム過激派の武装勢力が掌握したと述べた。マリキ首相は緊急テレビ演説し「テロリストによる支配は認めない」と対決を表明、議会に非常事態の宣言を要請した。
武装勢力は、国際テロ組織アルカイダを母体とするイスラム教スンニ派の「イラク・シリアのイスラム国」が主体。今年初めから中西部アンバル州の一部を掌握、マリキ政権は奪回に失敗しており、モスルの陥落は政権に新たな打撃となった。
2011年末の米軍撤退完了後、イラクでは宗派対立が強まり、深刻な治安悪化が続いている。
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