奥西死刑囚に再審請求棄却伝える
1961年に三重県名張市で女性5人が死亡、12人が中毒症状で入院した名張毒ぶどう酒事件で、名古屋高裁が第8次再審請求を棄却する決定をしたのを受け、奥西勝死刑囚(88)の弁護団は28日、決定を不服として、6月2日までに異議を申し立てる方針を表明した。
弁護団の古橋将弁護士が28日、八王子医療刑務所(東京都)に収容されている奥西死刑囚と面会し、請求が棄却されたことを伝えた。
古橋弁護士によると、奥西死刑囚は気道を切開し声が出ない状態だが、棄却を知らされると、落ち着いた様子でうなずき、口を動かして「ありがとう」と言っているように見えたという。
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