妊娠中にウイルスに感染すると、理解力や感情のコントロールなど情動や認知行動に問題のある子どもが生まれる可能性があることをラットによる実験で突き止めたと、三重大(津市)の研究グループが日本小児神経学会の専門誌(電子版)に6日までに発表した。
研究グループによると、母親が妊娠中、ウイルスに感染すると、白内障や難聴などの子どもが生まれる可能性が高まることは知られていたが、情動や認知行動への影響はほとんど分かっていなかった。
グループの大河原剛大学院医学系研究科講師(発生再生医学)は「情動や認知行動の障害に対する効果的予防法を確立したい」と話している。
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