名張毒ぶどう酒、再審請求を棄却
1961年に三重県名張市で女性5人が死亡、12人が中毒症状で入院した名張毒ぶどう酒事件で殺人罪などに問われ、72年に死刑が確定した奥西勝死刑囚(88)の8度目の再審請求について、名古屋高裁(石山容示裁判長)は28日、「第7次請求と同じ証拠、同じ主張で、同一の理由による再審請求は認められない」として請求を棄却した。
一審無罪が二審で逆転死刑となり、一度は再審開始が認められたものの取り消されるという展開をたどった事件。第8次請求は昨年11月に申し立てられたばかりで、異例の早期決定に対し、鈴木泉弁護団長は「驚き、意外であり、許し難い」と話した。
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