東京都庁小包爆弾事件で殺人未遂ほう助罪などに問われた元オウム真理教信者菊地直子被告(42)は2日、東京地裁の裁判員裁判での被告人質問で、爆薬原料を運搬したことについて「地下鉄サリン事件が冤罪という教団の主張を信じていた。自分も正しく裁いてもらえず、真実が曲げられると思っていた」と逃走を続けた理由を説明した。
菊地被告は「当初は、無実なので捕まりたくないと思った」と供述。
また、元教団幹部中川智正死刑囚(51)の指示で薬品を運んだ際も「冤罪を裏付ける実験だと思った」と述べ、爆薬原料の認識がなかったとの主張を繰り返した。
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