対日関係改善、07年に指示
北朝鮮による日本人拉致問題に絡み、北朝鮮の金正日総書記(2011年12月死去)が、07年7月に「日本との関係改善を図れ」との指示を出したと、北朝鮮政府の対日外交を担当する高官が12年に当時の民主党政権の有力者に伝えていたことが30日分かった。外交消息筋が明らかにした。
同高官は、08年8月に北朝鮮が福田康夫政権(当時)と日本人拉致問題の再調査実施で合意したのも金総書記の指示に基づく措置だったと説明。民主党政権に対しても関係改善への意思を表明していたという。
北朝鮮高官は、この指示が“遺訓”として金正恩第1書記の体制に引き継がれていると説明したという。
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