詩人の那珂太郎さんが死去
萩原朔太郎の研究者としても知られる詩人で日本芸術院会員の那珂太郎(なか・たろう、本名福田正次郎=ふくだ・しょうじろう)さんが1日午前1時7分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。92歳。福岡市出身。葬儀は親族で行い、後日お別れの会を開く予定。喪主は妻治子(はるこ)さん。
東大卒。戦後は高校の国語教師を務め、1950年に第1詩集「ETUDES」を刊行、注目された。50年代半ばからは、萩原朔太郎の研究に本格的に取り組み、精力的に評論を発表した。
65年刊行の第2詩集「音楽」が室生犀星詩人賞と読売文学賞を受賞。94年から日本芸術院会員。玉川大教授も務めた。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。