都庁小包爆弾事件で殺人未遂ほう助罪などに問われた元オウム真理教信者菊地直子被告(42)の裁判員裁判で9日、検察側は「事件に積極的に関与した後、17年間逃亡して社会に不安を与えた。刑事責任は重大だ」として懲役7年を求刑した。午後には弁護側が最終弁論して結審、東京地裁は30日に判決を言い渡す。
菊地被告は都庁事件で爆薬原料を運んだとして起訴され、5月8日の初公判から一貫して「原料とは知らなかった」と無罪を主張している。
検察側は論告で、菊地被告が薬品を運ぶ際、ヨーグルト容器などに隠し、普段とは異なる服を着て警察に発覚しないようできる限り注意していたと指摘。
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