生物や生態系を保全するために定めた20項目の国際目標「愛知ターゲット」のうち期限の2020年までに達成が見込めるのは、陸域の保護面積拡大など3項目にとどまり「進展は不十分」と指摘した報告書「地球規模生物多様性概況第4版」を6日、生物多様性条約事務局(カナダ)が発表した。
報告書の発表は4年ぶり。食料供給や気候の安定、災害軽減など多くの恩恵をもたらす生物多様性の状況は依然として悪化していることが示され、「さらに行動が必要だ」と結論づけた。
国連の潘基文事務総長は「全ての参加国は、報告書の結論を考慮に入れて自国の対策を進めてほしい」と訴えている。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。