長崎県西海市で2011年、ストーカー行為をしていた相手の女性の母と祖母を殺害したとして殺人罪などに問われた筒井郷太被告(29)の控訴審判決で、福岡高裁は24日、死刑とした一審長崎地裁の裁判員裁判判決を支持し、被告の控訴を棄却した。
弁護側は一審に続いて無実を訴え、「被告が凶器を所持していたかのように警察官に演出された」と主張したが、判決理由で古田浩裁判長は「適正な根拠を欠き、荒唐無稽」と指摘した上で「更生可能性は乏しい。刑事責任は極めて重く、究極の刑であることを踏まえても、死刑を認めざるを得ない」と結論付けた。
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