シリア化学兵器の搬出完了
【ハーグ共同】化学兵器禁止機関(OPCW、オランダ・ハーグ)は23日、シリア化学兵器全廃計画に基づき、シリア国内に残っていた兵器の材料となる化学物質の国外搬出が完了したと発表した。今後、洋上の米大型船や英国などで化学物質の廃棄作業が進められる。
OPCWのウズンジュ事務局長は記者会見で、内戦下の国から化学兵器を搬出し、国外で廃棄する史上初の計画は「大きな区切りを迎えた」と評価した。ただ、シリアの治安状況の影響で、2月初めまでに運び出す目標が4カ月以上遅れ、6月末の期限までの完全廃棄は不可能となった。今後約4カ月で大部分の廃棄を完了する見通し。
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