【キエフ共同】ロシア政府系天然ガス最大手ガスプロムは16日、ウクライナへの天然ガス輸出を同日から全額前払い制に移行したと発表した。ウクライナは現行価格の割引を主張して6月分の支払いを拒否しており、供給停止が事実上決まった。
ロシア通信によると、ウクライナのプロダン・エネルギー・石炭産業相は16日、ロシアからのガス供給がゼロになったと明らかにした。
ロシアによるウクライナ南部クリミア編入や、同国東部での親ロシア派と政権側の戦闘が激化する中、両国は経済関係の要である資源供給でも決裂、ウクライナ危機は混迷を深めた。欧州への輸出にも影響が及ぶ可能性がある。
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