理化学研究所の小保方晴子氏らがインターネット上に公開したSTAP細胞のものとされる遺伝子データを調べたところ、染色体に異常があることが11日、分かった。この異常があるマウスは通常、胎児の段階で死んでしまい生まれてこないため、STAP細胞を生後1週間のマウスから作ったとする小保方氏の主張と矛盾する。
普通は2本しかない8番染色体が、1本多くなり3本ある「トリソミー」という異常が発生していたという。このトリソミーは、胚性幹細胞(ES細胞)を長期間培養すると生じる異常として知られている。
理研の遠藤高帆・上級研究員や東京大のチームが、独自に解析して見つけた。
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