富岡製糸場の世界遺産決定
【ドーハ共同】カタール・ドーハで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は21日、各国候補の登録可否を審議、日本政府が推薦した「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)の世界文化遺産登録を決定した。国内18件目の世界遺産で、近代産業遺産は初。ユネスコ諮問機関は「19世紀末期に養蚕と生糸産業の革新に決定的な役割を果たし、日本が近代工業国に仲間入りする鍵となった」として登録を勧告していた。
「日本のものづくりの原点」とされる富岡製糸場は、繰糸場など明治初期の建造物が良好な状態で残され、地元や旧所有企業の熱心な保全、啓発運動が実を結んだ。
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