厚生労働省は4日、長引く痛みやしびれなどの副作用が報告されている子宮頸がんワクチンで専門部会を開き、副作用の治療に当たる専門医が、3分の2の患者で症状が改善したと報告した。
ワクチン接種の呼び掛け中止から1年余りが経過。厚労省は「国民の理解を得ることが先決」としており、呼び掛けを再開するかどうかの判断がいつ出るか、見通しは立っていない。
厚労省研究班の牛田享宏・愛知医大教授によると、研究班の11施設で162人が受診。ワクチンとの関係が否定できないのは112人で、治療の経過が判明した70人の3分の2に当たる47人で痛みが改善したという。
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