岸田文雄外相は今月下旬から来月上旬に予定している東南アジア歴訪のうち、ベトナム訪問を延期する方向で検討に入った。北京で7月1日に開催予定の日朝政府間協議に対応するため、日本国内で待機する必要があるとの判断に傾いた。複数の政府筋が25日、明らかにした。
7月1日に政府が集団的自衛権行使容認に関する閣議決定を行う展開も考慮した可能性がある。外相による外国訪問の直前延期は珍しい。
ベトナムとは海洋進出を活発化させる中国をにらみ緊密な連携を維持している。政府は「国内事情を理由に延期を検討している」(外交筋)とベトナム側に説明し、理解と協力を求める方針。
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